完璧主義をやめたい。「100点じゃなくても大丈夫だった」を見つける方法
この記事は気分記録アプリ「Nikklet」開発チームが作成しています。
「完璧主義をやめたい」と思っても、やめられない。それは長年の思考パターンだから当然です。
この記事でやること: 完璧主義を「やめる」のではなく「緩める」方法を紹介します。具体的には、①「80点で終わらせる実験」を試し、②その日の調子を記録し、③「完璧じゃなくても問題なかった」という事実を積み重ねていく——このプロセスで、少しずつ自分を許せるようになります。
この記事について
この記事は、日常的な完璧主義傾向との付き合い方について書いています。
この記事の対象外
以下に当てはまる場合は、この記事ではなく専門家への相談をおすすめします。
- 特定の行動を繰り返さずにいられない(手洗い、確認行為など)
- 完璧にできないと強い恐怖や不安を感じる
- 食事や体型へのこだわりが日常生活に支障をきたしている
- 完璧にできなかったときに自分を傷つけたくなる
これらは日常的な完璧主義傾向とは異なる可能性があります。記事末尾の相談窓口をご覧ください。
完璧主義とは
完璧主義は、「高い基準を自分に課し、それを満たさないと納得できない」という思考の傾向です。病名ではなく、多くの人が持っている「考え方のクセ」の一つです。
完璧主義的な傾向の例
- 他人なら許せることでも、自分には許せない
- 達成しても満足できず、次の課題を探してしまう
- 「これくらいでいいか」と思うことに罪悪感がある
- 「ちゃんとしている人」と思われたい
完璧主義は悪いことではない
質の高い仕事ができる、細部に気を配れる、周囲から信頼されやすい——良い面もあります。問題になるのは、この傾向が自分を苦しめるほど強くなったときです。
なぜ「やめる」は難しいのか
完璧主義的な考え方は、長い時間をかけて形成されたものです。「やめよう」と思っただけでやめられるものではありません。
さらに厄介なのは、完璧主義の人が「完璧主義をやめよう」とすると、「完璧にやめなければ」と考えてしまうこと。これでは逆効果です。
だから、「やめる」ではなく**「緩める」**。
「80点実験」で緩める
完璧主義を緩める具体的な方法として、**「80点実験」**を紹介します。
80点実験テンプレート
あえて「80点で終わらせる」日を作り、何が起きるか観察します。
【今日の80点実験】
■ 目的:完璧にしなくても問題ないか確認する
■ 80点行動:
(例:資料は3ページで終わらせる/返信は1行だけ/掃除は見える場所だけ)
■ 予測:こうなりそう
(例:上司に指摘されるかも/相手が怒るかも)
■ 結果:実際はどうだった?
(例:特に何も言われなかった/普通に終わった)
■ 学び:
(例:思ったより周りは気にしていなかった)
ポイント: 多くの場合、「予測」と「結果」にはギャップがあります。「完璧にしなくても問題なかった」という事実が積み重なると、少しずつ「80点でも大丈夫」と思えるようになります。
調子を記録する
80点実験と併せて、その日の調子を記録しておくと、さらに効果的です。
なぜ記録するのか
完璧主義の人は「うまくいかなかったこと」を覚えやすい傾向があります。80点で終わった日は「ダメだった」と記憶に残り、結果として「いつもダメだ」と感じてしまう。
記録を見返すと、「完璧じゃなかった日でも、調子は普通だった」という事実が見えてきます。
記録のやり方(1日10秒)
紙やスマホのメモアプリで十分です。
1日の終わりに、今日の調子を5段階で選ぶだけ。
| 😄 | 🙂 | 😐 | 😞 | 😢 |
|---|---|---|---|---|
| とても良い | 良い | 普通 | 悪い | とても悪い |
記録のルール(反省会にしない)
記録が自己批判の場にならないよう、以下のルールを守ってください。
- 点数+一言で終了:長く書かない。「😐 資料80%で提出」で十分
- 分析は翌日以降:その日のうちに振り返らない
- 迷ったら😐:どれか分からなければ「普通」を選ぶ
- 空白OK:忘れた日は気にしない
記録は「事実の蓄積」であり、「毎日の反省会」ではありません。
記録で見えてくること
1〜2週間ほど記録を続けると、こんな発見があるかもしれません。
- 完璧にできなかった日でも、調子は「普通」だった
- むしろ完璧を目指した日の方が疲れていた
- 心配していたことは、結局何も起きなかった
「完璧にできない=ダメな日」ではないということが、自分のデータとして見えてきます。
記録を続ける仕組み
紙やメモアプリで十分です。 続けられる方法なら何でもOK。
それでも「仕組みがあった方が続きそう」という方には、Nikkletという選択肢もあります。絵文字を1つ選ぶだけで記録でき、カレンダーで振り返れます。
| 心配 | 対策 |
|---|---|
| 何を書けばいいかわからない | 絵文字を選ぶだけ。文章不要 |
| 毎日続けられる自信がない | 空白があっても目立たないUI |
| 後で見返すのが面倒 | カレンダー・グラフで一覧 |
まとめ
完璧主義は「やめる」より「緩める」。
- 80点実験を試す:あえて完璧にしない日を作り、何が起きるか観察する
- 調子を記録する:点数+一言で終了。分析は翌日以降
- 事実を積み重ねる:「完璧じゃなくても大丈夫だった」が増えると、少しずつ自分を許せるようになる
今日、寝る前に調子を記録してみてください。そして明日、一つだけ「80点で終わらせる」ことを決めてみてください。
よくある質問
記録を完璧にできそうにありません
その心配自体が完璧主義的かもしれません。1日忘れても、3日空いても、また再開すればいい。迷ったら😐を選べばOKです。
80点で終わらせることに罪悪感があります
その罪悪感は自然です。まずは「80点で終わらせて、何が起きるか」を観察してみてください。多くの場合、思っていたような問題は起きません。
どのくらい続ければ効果がありますか?
個人差がありますが、1〜2週間で傾向が見え始めることが多いです。「完璧にできなかった日」と「調子が悪い日」が一致するか、確認してみてください。
つらさが強い場合は
以下のような場合は、この記事の方法ではなく専門家への相談をおすすめします。
- 完璧にできないことへの不安が強く、日常生活に支障が出ている
- 特定の行動を繰り返さずにいられない
- 「自分には価値がない」という気持ちが続いている
相談先(情報は変更される可能性があります。最新情報は各公式サイトでご確認ください):
参考情報
完璧主義に関する一般的な情報として、以下の資料があります。
- Hewitt, P. L., & Flett, G. L. (1991). Perfectionism in the self and social contexts. Journal of Personality and Social Psychology, 60(3), 456-470.
- 日本心理学会「心理学ワールド」(心理学の基礎知識)
※上記は完璧主義研究の代表的な文献です。この記事は学術論文ではなく、日常的なセルフケアの方法を紹介するものです。
この記事について
この記事は、気分記録アプリ「Nikklet」の開発チームが作成しました。
日常的な完璧主義傾向との付き合い方について書いたものであり、強迫性障害(OCD)やその他の医療的なケースは扱っていません。ここで紹介した方法は一例であり、すべての人に同じ効果があることを保証するものではありません。
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